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栗きんとんとは?おせち料理のものとは違う岐阜の和菓子、栗きんとんの正体、歴史や旬の時期を解説!

岐阜
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栗きんとんとは?おせち料理のものとは違う岐阜の和菓子、栗きんとんの正体、歴史や旬の時期を解説!

おせち料理の栗きんとんは違う岐阜の栗きんとん

おせち料理の栗きんとん

おせち料理の栗きんとん

栗きんとんと言うと、おせち料理に入っているものを想像しがちですね。

おせち料理に入っている栗きんとんは、漢字では「栗金団」と書きます。

さつまいものあんに栗の甘露煮を絡め、くちなしの実を使って色鮮やかに仕上げられて見た目も華やかな逸品です。

岐阜の栗きんとん

おせち料理の栗きんとん

一方、岐阜の栗きんとんは「栗金飩」と書き、栗と砂糖のみで作られた伝統的な和菓子であり、岐阜の郷土料理でもあります。

本場は中津川市・恵那市を中心とした岐阜県東美濃地方です。

東美濃地方は上質な栗の産地で、旬の時期になると和菓子店には各店のこだわりが詰まった栗きんとんが並びます。

また、恵那地方では栗栽培農家が多く、秋にはくず栗を使い、どこの家でも栗きんとんが作られます。

岐阜県のJR中津川駅前ロータリーに、「栗きんとん発祥の地」という石碑があります。

粘り気はなく、ほろほろと口の中で崩れるほどの柔らかさ、栗の風味と程よい甘み、しっとりとした上品な食感が美味です。

形は茶巾絞りで栗の形をしていて、程よい甘さがお茶請けにもよく合います。

栗きんとんの歴史

奈良井宿

岐阜県東美濃地方は山間地であり、古くからの山栗が多く収穫されました。

江戸時代、自生している栗を各家庭では収穫し、秋の味覚を栗ごはんにしたり囲炉裏で焼き栗、茹で栗、かち栗にするなどいろいろな食べ方をしていました。

また、木曽路の玄関口でもある中津川は、中山道の宿場町として発展してきました。街道を通る旅人をもてなすために、宿場では栗を茹でて布巾で絞ってお菓子として出したのが「栗きんとん」のはじまりといわれています。

江戸時代後期になると、豪商たちの間で「茶の湯」が盛んとなり、それとともに和菓子が発展します。中津川が栗の産地でもある事から、多くの栗菓子が発展していき、栗きんとんも代々と受け継がれています。

明治時代中期になると商品化が進み、中津川、恵那の東美濃地方は栗菓子の専門店が軒を連ねるようになりました。

大正時代になると中津川で栗の栽培がはじまり、大粒の栽培栗をたくさん使えるようになると、栗きんとんの生産量はどんどん上がっていきました。それにつれ菓子屋も増え、各店が味を競い合い鍛錬していった結果、地域ぐるみで菓子文化が発展し「栗菓子の里」として知られるようになりました。

今では、各店それぞれの栗きんとんの伝統を受け継ぎながら、職人が裏ごしの量や砂糖の分量、炊き加減など熟練の技を施し、極上の逸品を作りあげております。

栗きんとんの旬の時期

奈良井宿

岐阜県東濃地方の山間部では、恵那栗の栽培が盛んです。

恵那栗は8月下旬から10月中旬頃に収穫が行われます。

中津川市・恵那市をはじめ岐阜県内の和菓子店の多くは、国産の栗の収穫が始まる9月1日から翌年1月ごろまでを栗きんとんの製造・販売期間に定めています。

栗は中国産などの輸入物も多く一年中手に入りますが、日本の味、旬の味を大切にしたいというお店それぞれの心意気が伝わりますね。

栗きんとんが発売される時期になると、中津川市や恵那市には全国から人が押し寄せ、バスツアーなども頻繁に訪れます。

栗は鮮度が落ちやすく、収穫した栗をそのまま置いておくと風味が落ちてしまうので、一次加工をして一年を通して美味しい栗きんとんが食べられるようにします。

また、栗は収穫時期によって品種が異なり水分量、味や食感が違うため、作る時期により味の特徴が変わります。

時期によって違う栗きんとんの味を食べ比べしてみるのも楽しみのひとつです。

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