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山形県の笹巻きとは?ちまきとの違いは?その特徴、食べ方・作り方や発祥を解説!

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山形県の笹巻きとは?ちまきとの違いは?その特徴、食べ方・作り方や発祥を解説!

笹巻きとは?

笹巻きとは、もち米を笹の葉で巻いて後に茹で、きなこ・黒蜜をつけて食べるもので、山形県の郷土料理です。

もちもちとした食感とほのかに香る笹の香りが美味しさの秘訣です。灰汁水を使用しておりますので、ほろ苦い味わいです。

きな粉に砂糖を混ぜ、笹巻きに満遍なく付けて食べるのが一般的な食べ方ですが、それに塩を入れたり、蜜をつけても美味しいです。お茶菓子や小腹が空いたときにピッタリの和菓子です。

笹巻きは、昔から年や季節の節目、祭りや祝い事の際に食べられてきました。山形県庄内地方では、主に5月の端午の節句につくりこどもの健康と成長を願う風習があります。

笹巻きは白と黄色がある

白い笹巻き

庄内地方の笹巻きには大きく分けて北庄内の白い笹巻きと、南庄内の黄色い笹巻きの2種類あります。葉でくるんだもち米をそのままゆでる白い笹巻きは、黄色い笹巻に比べると粒感がありしっかりとした食感で、くせのない味わいが楽しめます。

一方、黄色い笹巻きは灰汁(あく)で煮込みます。灰汁が含むアルカリ性分には、植物の繊維を柔らかくし、灰汁成分(エグみや渋味)を除去する働きがあります。笹巻きの場合、他の食品の灰汁抜きのように木の灰を溶かした水の上澄みにもち米を一晩浸けるのですが、こうすることでもち米に黄色い色がつき、水で煮るとプルンとなることで独特の食感と風味を生みます。南庄内の鶴岡地区では灰汁水を用いた黄色の笹巻が主流です。

更にもち米は灰汁の持つ殺菌力や防腐効果、それを包む笹の葉の殺菌効果により長期保存が可能になることなどから、戦国武将や山伏の携行食として重宝されたとも言われています。

笹巻きの巻き方は様々

巻き方にも「こぶし巻き」「たけのこ巻き」などがあるが、南庄内は正三角形の「三角巻き」で、きな粉と黒みつをかけて食べます。

笹巻きと似ているあく巻き

九州地方にも、あくまき(灰汁巻き)と呼ばれる郷土料理があり、南九州(鹿児島県、宮崎県、熊本県の人吉・球磨地方など)で主に端午の節句に作られる独特な季節和菓子です。形は棒状のようですが、笹を使うことや灰汁を使うことは庄内の灰汁巻きと良く似ています。

笹巻きの発祥

笹巻きは、一見チガヤの葉で巻いた「ちまき」のようですが、笹で巻いているので笹巻きと呼ばれています。もともとは中国で作られた料理で、平安時代に日本に伝わりました。

山形の笹巻きは、修験道の聖地である出羽三山の一つ、羽黒山で始まったようで、修験者の間で栄養価の高い保存食として食べられていました。修験者たちが携帯するうちに各地に広まったそうです。製法が山から里に広がり、端午の節句に御供物として庄内地方墓各家庭で作られてきました。

また一説では、薩摩藩の関ヶ原の戦いや豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、干し飯よりも美味しく日持ちする兵糧として作られていたと言われる九州の「灰汁巻き」が、北前船で北上し笹巻きとなったともいわれています。

笹巻きの文化は新潟から山形、秋田の南部、福島の会津地方と広範囲に広がっていますが、いずれも米どころとして知られている土地、というのが特徴的と言えます。

笹巻きは今では、庄内の春の風物詩、ふるさとの味として山形県内外の人々に親しまれています。

ちまきの起源

ちまきの起源は古く、中国の伝説によると、紀元前288年に楚の国の王族・屈原(くつげん)の霊を弔うため、陰暦の5月5日に笹の葉で包んだ米の飯を川に投げ入れたと言われています。日本の文献で最も古いのは平安時代に編纂された「倭名類聚鈔」。「和名知萬木」の項目に、もち米を植物の葉で包み、灰汁で煮込んだものを5月5日に食すという記述が残されています。「日本の食生活全集」という本には日本各地の「ちまき」の名称が57種類も記載され、素材や形、製法は多少異なれど、ちまきが全国的に親しまれていることがわかります。

笹巻きの作り方

笹巻き

笹巻きはまず、笹竹から笹の葉を採ってくるところから始まります。夏にとった笹の葉を冬に乾燥させ、お湯で柔らかく戻してから使います。 その笹の葉を2枚を重ねて、前の晩から灰汁入りの水につけておいたもち米を入れ、器用に三角の形になるように巻き終えたら、いぐさを使って形が崩れないように縛ります。最後に、灰汁で約8時間煮込むことによって柔らかいモッチリとした食感の笹巻きが完成します。

笹巻はもともと各家庭で手作りされていましたが、手間がかかるため、最近では作る家庭は少なくなってきています。それでもこの伝統を絶やすまいと、懐かしの味を伝え続けてきてくれました。その温もりあふれる手仕事は、素朴で懐かしい田舎の風景を感じさせます。

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